漫画をおススメするところ

おススメ漫画を紹介します。

【完結済】 狼の口 ヴォルフスムント 【完璧な悪役】

今回も私が大好きな Fellows! から、今までとは少し違う方向の漫画をご紹介します。

 

タイトル:狼の口 ヴォルフスムント

作者:久慈光久

ジャンル:歴史、戦争

巻数:全8巻

 

何らかの戦いがある漫画には必ず、悪役と呼ばれる存在がいると思います。

しかしながら狼の口 ヴォルフスムントほど、悪役を悪として描き切った漫画が存在するでしょうか。

 

だいたいどの漫画でも、悪役もなんだかんだで憎めなかったり、実は辛い過去があったり、いつの間にか改心したり、という展開が多いですが、この漫画の悪役は本物の「悪」です。心から憎いです。

 

全8巻と決して長い漫画ではないのですが、「頼むから早く倒してくれ......お願いだからもう誰も死なないでくれ...」となんだか緊張しながら読むことになるので、8巻よりもずっと長く感じます。
読み進めたいのに先を読むのが怖い感じです。

 

ネタバレを避けるためにこれ以上は書きませんが、漫画を読んでいるというよりは、緊迫したドラマを見ているような感覚に近いと思います。

これまた超おススメ漫画の一つなので、未読の方はぜひ!

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX) | 久慈光久 |本 | 通販 | Amazon

【完結済】 ヒナまつり 【Fellows!(ハルタ)の傑作ギャグ漫画】

前回は Fellows! の「乱と灰色の世界」を紹介させていただいたのですが、私がFellows!を好きすぎて、ドンドンお勧めしたい漫画が頭に浮かんできます。

その中でも大好きな作品の一つ、個人的には近年最高のギャグマンガの一つだと思う「ヒナまつり」をご紹介します。

 

タイトル:ヒナまつり

作者:大武政夫

ジャンル:ギャグ

巻数:全19巻

 

新人漫画家をドンドン起用するのがFellows!のウリなのですが、大武政夫さんは「ヒナまつり」が連載デビュー作です。

そしてデビュー作でこれか......と思うぐらいセンスMAXです。なんか偉そうですみません。

 

SFなのか、ヤクザものなのか、なんだかよくわからない感じで始まるのですが、とにかくギャグです。コメディです。

そしてところどころちょっとウルッときます。感動というよりは、なんだか我が子の成長を見守るような...これまたよくわかりません(笑)

 

最近おススメ漫画について書いていて改めて思うのですが、キャラがそれぞれ立っていて魅力があるというのが、漫画では本当に重要なんだなと思います。

 

その点に関してこの「ヒナまつり」は、キャラが立ちすぎていて困るぐらいに素晴らしいです。

特にアンズちゃん、好きにならない人がいるのかっていうぐらい良いキャラです。

 

途中急に漫画内の時間が数年飛んで、「アレッ!?」と言う感じで心配になりましたが、それも杞憂でした。

なんだかんだでかなりの長期連載になりましたが、作風がぶれずに、19巻全てでしっかり笑わせてくれた、本当に素敵な作品だと思います。

 

落ち込んでいる時、疲れた時、何も考えたくない時などなど、ぜひ「ヒナまつり」を読んでみてください。きっとあなたを笑顔にしてくれるはずです!

 

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【完結済】 乱と灰色の世界 【Fellows!らしさ漂う綺麗な作品】

Fellows!(現在はハルタ)は最高の漫画誌の一つだと思うのですが、その中でも特に好きな作品の一つをご紹介します。

 

タイトル:乱と灰色の世界

作者:入江亜季

ジャンル:ファンタジー

巻数:全7巻

 

漫画好きの人が見ると、「Fellows!に掲載されているな」と一目でわかるような本作、おススメです!

 

私はもちろんハルタに名前が変わってからも好きですが、当時のFellows!の勢いは凄まじく、漫画誌では唯一購入し、保存していました。
保存場所に困るので途中で断念しましたが...

 

「絵が上手い」と単純に表現できる作品ではなく、独特なタッチから描かれる、絵本のように綺麗な作品です。

もちろん絵だけではなく世界観も独特で、少女漫画チックなところもあり、なんだか子どもの頃に読んでいた絵本を思い出させるような、少し懐かしい気持ちにもさせてくれました。

 

ハラハラドキドキするというよりは、リラックスして楽しめるような作品です。

 

表紙などを見ていただき、好みの絵だと思ったなら、ぜひ一度読んでみてください。

乱があなたを灰色な世界に連れて行ってくれると思います。

 

乱と灰色の世界 1巻 (HARTA COMIX) | 入江 亜季 |本 | 通販 | Amazon

【完結済】 ウダウダやってるヒマはねェ! 【米原秀幸さんの代表作】

本日は私が好きな漫画家の一人である、米原秀幸さんの代表作をご紹介します。

 

タイトル:ウダウダやってるヒマはねェ!

作者:米原秀幸

ジャンル:喧嘩、不良、青春

巻数:全21巻

 

Wikipediaには、”いわゆるヤンキー漫画ではない”と記載されていますが、それについては判断が難しいところかなと思います(笑)

登場人物はヤンキーもしくはそれに準ずるキャラが多いけれど、ヤンキーの喧嘩や勢力争いがメインというわけではない、といった感じでしょうか。

 

なかなかハードな描写や話があったりもしますが、かつての敵が仲間になっていったりと、基本的には王道形式で進んでいきます。

 

そして「ウダウダやってるヒマはねェ!」は、天草 銀(通称アマギン)というキャラが絶大な人気を誇ります。ワタシモスキデス。

 

登場初期はただのクズですが、いや最後までクズかもしれませんが、憎みきれない、不思議な魅力があるキャラです。

作中でも、なんだかよくわからないけれど惹かれてしまうキャラとして描かれていますが、読者としても同じように感じられるということが、米原さんの、この作品の凄さだと思います。

 

そのアマギンが作中で口ずさむ、Green Green Grass Of Homeという曲があるのですが、読後にぜひ聞いてみてください。作者はJoan Baezバージョンをイメージしたとのことなので、そちらを貼っておきます。

※日本では森山良子さんがカバーしていますね。

 

www.youtube.com

 

チャンピオンでは数多くのヤンキー系、喧嘩系漫画が連載されましたが、個人的には「ウダウダやってるヒマはねェ!」が一番好きです。

 

有名な作品ではありますが、これまた古い作品なので紹介させていただきました。

未読の方はぜひ!

 

ウダウダやってるヒマはねェ! 1 (少年チャンピオン・コミックス) | 米原秀幸 | 少年マンガ | Kindleストア | Amazon

【完結済】 こどものおもちゃ 【My Best 少女漫画】

本日は少女漫画で最も有名な作品の一つ、そして個人的に一番好きだと言っても過言ではない作品「こどちゃ」をご紹介します。

 

超メジャーな作品ではありますが、もう20年以上も前の作品なので、若い方々に読んでいただきたいと思い書かせていただきます!

 

タイトル:こどものおもちゃ

作者:小花美穂

ジャンル:コメディ、社会問題、恋愛

巻数:全10巻(完全版&文庫版は全7巻)+外伝や番外編複数

 

少女漫画誌の「りぼん」全盛期を支えた偉大な作品の一つで、もちろんアニメ化もされており、漫画が51話しかないにも関わらず、アニメが102話あることからも、当時の人気が伺えます。

 

アニメの出来も非常によく、コメディ色が漫画よりも強くなっている気もしますが、アニメ版も自信をもってお勧めできる作品です。

 

「こどちゃ」はコメディシーンが多く、主人公の倉田紗南(くらた サナ)はいつも元気いっぱいで明るい子ではありますが、取り巻く環境は非常に複雑で、様々な社会問題にも焦点を当てています。

 

私は何度も読み返していますが、子どもの頃に読んだ時と、少し成長してから読んだ時、そして大人になってから読んだ時と、それぞれ違う視点で楽しめて、また違った感情を抱くことができるのが、この作品が名作たる所以だと思います。

 

名作というものは決して色あせることなく、読むその時々の年齢だったり状況によって違うことを感じられるため、何度も読み返したくなるんですよね。

 

少女漫画誌で連載されていたこともあり、シリアスなシーンでもコメディが上手い具合にブレンドされており、重いテーマでありながらも、暗くなりすぎないように描かれているのが小花さんの凄いところです。

 

そしてさらに登場人物が全員非常に個性的で、ツボにはまるキャラが見つかる率は100%ではないでしょうか。

ちなみに私は羽山と風花が好きです。

 

少女漫画を読んだことがない男性の方も多いと思うのですが、「こどちゃ」はThe 少女漫画という作品ではなく、誰が読んでも面白い、万人におススメできる作品の一つです。

 

あなたがもし、「こどちゃ」を読んだことがなければ今すぐにでも読むべきですし、最後に読んだのが10年以上前だった場合も、今すぐ読み返すべきです。

 

「面白かった」という感想だけではなく、「読んで良かった」と心から思える作品の一つだと思いますので、ぜひご覧になってみてください。

 

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ぜひ!ほんとに!読んでみてください!

【完結済】 ぼくらの 【鬱漫画四天王】

さて本日は、漫画やアニメが好きな方には有名ですが、一般層の知名度はそこまで高くないと思われる、「ぼくらの」をご紹介します。

正直知名度云々よりも、私が好きだから紹介したいという思いが大きいだけかもしれません(笑)

 

タイトル:ぼくらの

作者:鬼頭莫宏(きとう もひろ)

ジャンル:SF、ロボット

巻数:全11巻

 

鬱漫画を書かせたら右に出る者はいないと言っても過言ではない漫画家、鬼頭莫宏さんの代表作で、個人的にはこの世で最も好きな漫画の一つです。

 

鬱漫画と言っていますが、絶望だけを植え付けるような漫画では決してありません。

登場人物が皆、死に直面しつつも全力で生きる姿を描いています。

 

アニメ化(全24話)もされていますが、原作完結前に企画がスタートしたため、途中からは原作と違うストーリー展開となり、エンディングも異なります。

なので漫画とアニメは別物ですね。

 

アニメ版に関しては、主題歌の「アンインストール」がネット上(特にニコニコ動画)で有名になりました。今はもう残っていないでしょうが、ニコニコ動画コメント職人が作成した動画は圧巻でした。

 

作品の世界観と非常にマッチしている歌詞と、石川智晶さんの圧倒的な歌唱力により、アニメ主題歌としてこれ以上ないぐらいの完成度を誇ります。

 

作品を読み終わってから、フルで聞いてみてください。

www.youtube.com

 

2020年に完全版(全5巻)が発売されており、いくつか追加要素がありますので、今から購入する方は完全版の方が良いかもしれません。

完全版 ぼくらの(1) (小学館クリエイティブ単行本) | 鬼頭 莫宏 |本 | 通販 | Amazon

 

私は鬼頭さんの大ファンで、全作品を新品の紙媒体で買って保存しているのですが、鬼頭さんの作品を一つしか勧められない場合は、「ぼくらの」を推します。

 

読んでいて楽しい気持ちになれる作品ではありませんが、心に響く何かがあると思います。

 

未読の方はぜひ、騙されたと思って読んでみてください!

【完結済】 新暗行御史 【韓国人漫画家によるファンタジー漫画】

本日もまた、本棚にある目についたおススメ漫画を一つご紹介します。

 

タイトル:新暗行御史(しんあんぎょうおんし)

原作:尹仁完 作画:梁慶一

ジャンル:歴史ファンタジー(フィクション)

巻数:全17巻+外伝1巻

 

韓国人のお二人による作品ですが、日本の月間サンデーGXで連載されていました。

フィクションではありますが、朝鮮半島の歴史や言い伝えなどがモチーフに使われています。また、日韓共同で劇場アニメも制作されました。

 

メインキャラの文秀(ムンス)は、The 主人公という感じの性格ではないですが、それがまた良い味を出しています。

 

最近はLINE漫画アプリなどで、韓国の方の漫画を読む機会が増えていますが、新暗行御史は韓国人漫画家によるパイオニア的な作品の一つではないでしょうか。

 

物語やテーマから全体的に暗めな印象を受ける本作ですが、日本の漫画とは少し違う雰囲気や、書き込まれた絵もこの作品の良さやユニークさを際立たせています。

 

いつもとは違う漫画を読んでみようと思う方はぜひ、ご覧になってみてください。

 

参考までに、Amazonでの1巻の購入リンクを貼っておきます。

(古い漫画のため、新品購入はおそらく不可で、中古or電子書籍になります)

新暗行御史(1) (サンデーGXコミックス) | 尹仁完, 梁慶一 | 青年マンガ | Kindleストア | Amazon

※文庫版だと紙媒体でも新品購入可能なようです。

 

どうかこの記事を読んで、「新暗行御史」を読んでくださる方が一人でもいますように!